各位

冒険王株式会社
代表取締役 佐和田安行

「求人情報誌ジェイウォーム」は採用する企業と求職者向けに最低賃金改定後の最新賃金の動向がわかる沖縄県内賃金相場データブック2015を出版します。

「求人情報誌ジェイウォーム」を発行する冒険王株式会社(代表:佐和田安行)は、沖縄県内の求人誌の募集広告を基に職種別での賃金を集計した賃金データブックを本年も出版することとなりました。2011年の出版から数えて今回で5回目の発行となります。

採用する側と就職する側が仕事をしていく上で、良きパートナーとしてベストな条件でのマッチングが不可欠であり、中でも賃金は重要な条件の1つといえます。
弊社は、「より良い採用と就職」を目指し、その時々の賃金相場を知ることで、採用する側は「賃金面での改善」「待遇面の向上」に役立てて頂き、求職者は「生活の安定」「雇用状況を把握する」1つの手段としてご活用していただきたいと「平均賃金DATA BOOK 2015」の出版に至りました。

沖縄の景気動向は、観光業をはじめ回復傾向に向かっており、弊社の調査でも前年同様に求人掲載企業件数が上昇したことからも、雇用状況が改善しつつある現状が伺えます。
また、沖縄県の賃金は全国的に見てもまだ低い状況でありますが、2012年の最低賃金改訂から九州各県と同水準となりました。

弊社は地域の雇用情勢の改善・地域社会の活性化の一助となることを目指し取り組んでまいります。

賃金データブックについて

調査期間

2014年10月~2015年1月 ※2014年10月24日、最低賃金改定後から

調査対象

沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)隔週ごと合計11冊 ※ナイト・県外・スクールは除く

調査方法

求人内容を職種ごとに分類し、最高・最低表示額を入力、集計

集計職種

180職種 17業種

企業総数

3,373社

求人サンプル数

16,980件

販売方法

2015年3月1日より 沖縄県内コンビニ(ファミリーマート・ローソン・ココストア)店舗(離島含む)にて 価格/231円(税別)

平均賃金DATA BOOK2015(Vol.5) 2011年度版から2015年度版の比較

【1】全業種賃金から見る賃金の底上げ

2014年から2015年の全業種時給(グラフ1)の比較からみると平均賃金・最高賃金・最低賃金・最多賃金の4項目とも上がった。
2014年から2015年の全業種月給(グラフ2)の比較からみると、平均賃金は2014年から2015年では、389円下がり、最低賃金も2,524円下がった。
しかし、2011年から2015年までの全業種時給(グラフ3)の比較からみると2011年から2015年にかけて32円上がり、全業種月給(グラフ4)の比較からみると2011年から2015年にかけては8,880円上がっている。この数字からみると毎年、着実に賃金の底上げは定着している。

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【2】2014年と2015年の平均賃金の比較

昨年から賃金(平均賃金/時給)が上がった業種は、16業種のうち、11業種。(【コールセンター関連】、【ITコンピュータ関連】、【販売・サービス】、【飲食】、【観光】、【理容・美容・エステ】、【営業】、【事務・オフィスワーク】、【広告・出版・デザイン】、【技術・作業職】、【技能・専門職】)

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昨年から賃金(平均賃金/月給)が上がった業種は、16業種のうち、9業種。(【ITコンピュータ関連】、【販売・サービス】、【理容・美容・エステ】、【営業】、【事務・オフィスワーク】、【技術・作業職】、【建設】、【運輸・運送(ドライバー)】、【技能・専門職】)

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  1. 【3】業種別賃金から見る時給

2015年の全業種賃金(平均賃金・最高賃金・最低賃金)で一番高い業種は、すべて1,000円代を超えるIT コンピュータ関連となった。
2番目に(平均賃金・最低賃金)が高い業種は、教育(講師・インストラクター)となった。
また、2011年から2015年にかけて700 円代ではあるが、毎年平均賃金が上がっている業種は観光業となっている。

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【4】業種別賃金から見る賃金(月給)の格差

2011年から2015年までの平均賃金(月給)を業種別にみると、2011年から2014年までは順調に上がってきたが、2015 年になり下がった業種はコールセンター、飲食、観光、医療、広告・出版・デザインの5業種となった。
中でも下がり幅が大きかった業種はコールセンターで、2014年186,697円、2015年168,703円と下がり幅は17,994 円となった。その次に医療で、2014年194,654円、2015年180,791円と下がり幅は13,863円となった。
逆に、上がり幅が最も大きかった業種はIT・コンピュータで、2014年161,415円、2015年183,662円で上がり幅は22,247円となった。
また、2015年に月給が上がった業種をみるとIT・コンピュータで、2015 年で183,662円と初めて18万円代に上がった。その他、販売・サービスで、161,502円と初めて16万円代に上がった。営業で、171,110円と初めて17万円代に上がった。技術・作業職で、150,748円と初めて15万円代に上がった。技能・専門職で、154,382 円と初めて15万円代に上がった。
2015年で平均賃金が一番高いIT・コンピュータ183,662円と一番低い福祉139,130 円との格差は44,532 円となった。

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【5】業種別賃金から見る最高賃金と最低賃金

2015年最高賃金の中で最も高い業種はIT・コンピュータの402,778円で40万円代はその業種のみで、2番目に高い業種は建設の305,063円となった。
2015年最低賃金の中でも最も低い業種は広告・出版・デザインの123,200 円で、2番目に低い業種は理容・美容・エステの124,250 円、3番目は福祉の124,500円、4番目は観光の128,166円と12万円代はその4業種であった。

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【6】求人掲載(職種ランキングトップ10)

2015年の掲載職種ランキングの1位は、2014年も1位だった調理師・キッチン・厨房スタッフの職種となった。
また、2位も昨年と同じくホールスタッフ、3位は、昨年4位だったオペレータ(受信)の職種となった。
2013年から2015 年の掲載ランキングの職種をみると あまり変化はなく、1位と2位の職種が圧倒的で、沖縄県に多い飲食業やサービス業が多い現状がうかがえる。

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