各位

冒険王株式会社
代表取締役 佐和田安行

採用する企業と求職者向けに最低賃金改定後の最新賃金の動向がわかる沖縄県内賃金相場データブック2014を出版します

「求人情報誌ジェイウォーム」を発行する冒険王株式会社(代表:佐和田安行)は、沖縄県内で発行している求人誌の募集広告を基に職種別での賃金を集計した賃金データブックを本年も出版することとなりました。2011年の出版から数えて今回で4冊目となります。

採用する側と就職する側が仕事をしていく上で、良きパートナーとしてベストな条件でのマッチングが不可欠であり、中でも賃金は重要な条件の1つといえます。
本誌は、「より良い採用と就職」を目指し、その時々の賃金相場を知ることで、採用する側は「賃金面での改善」「待遇面の向上」に役立てて頂き、求職者は「生活の安定」「雇用状況を把握する」1つの手段としてご活用していただきたいと「平均賃金DATA BOOK 2014」の出版に至りました。

沖縄の景気動向は、観光業をはじめ回復傾向に向かっており、弊社の調査でも前年同様に求人掲載企業件数が上昇したことからも、雇用状況が改善しつつある現状が伺えます。
また、沖縄県の賃金は全国的に見てもまだ低い状況でありますが、前回の最低賃金改訂から最低賃金が九州各県と同水準となり、全国最下位を脱出しました。
このような状況を踏まえ、弊社は地域の雇用情勢の改善・地域社会の活性化の一助となることを目指し取り組んでまいります。

賃金データブックについて

名称

沖縄県内求人誌に見る平均賃金DATA BOOK 2014

調査期間

2013年10月~2014年1月 ※2013年10月26日、最低賃金改定後から

調査対象

沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)隔週ごと合計11冊 ※ナイト・県外・スクールは除く

調査方法

求人内容を職種ごとに分類し、最高・最低表示額を入力、集計

集計職種

180職種 17業種

企業総数

3,293社

求人サンプル数

16,178件

販売方法

2014年3月1日より 沖縄県内コンビニ(ファミリーマート・ローソン・ココストア)店舗(離島含む)にて 価格/190円(税別)

平均賃金DATA BOOK2014 Vol. 4 2011年度版から2014年度版との比較

【1】全業種賃金から見る賃金の底上げ

2013年から2014年の全業種時給の比較でみると平均賃金・最高賃金・最低賃金・最多表示額の4項目とも下がった。しかし、2013年から2014年の全業種月給の比較から見ると、平均賃金は2,894円上がり、最低賃金表示も2,708円上がった。
また、2011年から2014年までの平均賃金をみると、2011年から2012年では、2,227円上がり、2012年から2013年で4,148円上がり、2013年から2014年で2,894円と2011年から2014年にかけて、緩やかではあるが毎年、着実に賃金の底上げが定着している。

▼クリックすると拡大されます。 ★求人サンプル数{2011年(15,272件)、2012年(14,429件)、2013年(17,852件)2014年(16,178件)}

【2】業種別賃金から見る賃金の格差

昨年より賃金が上がった業種は、17業種のうち、8業種。
コールセンター、IT・コンピュータ、販売・サービス、飲食、観光、医療、教育、広告・出版・デザイン。

2011年から2014年にかけて、8業種中特に毎年、順調に賃金が上がっている業種は、コールセンター、飲食、観光、医療、広告・出版・デザインの5業種。
コールセンターでは、2011年から2012年で6,717円、2012年から2013年で11,466円、2013年から2014年で22,630円と大幅に上がった。
飲食では、2011年から2012年で1,588円、2012年から2013年で10,344円、2013年から2014年で14,518円と大幅に上がった。
観光では、2011年から2012年で1,824円、2012年から2013年で678円、2013年から2014年で17,039円と上がった。
医療では、2011年から2012年で10,113円、2012年から2013年で15,166円、2013年から2014年で1,358円と上がった。
広告・出版・デザインでは、2011年から2012年で3,170円、2012年から2013年で14,965円、2013年から2014年で7,949円と上がった。
特に、2013年から2014年の平均賃金で一番高い業種は、医療の194,654円で、上り幅が一番高い業種は、コールセンターの22,630円となった。
また、昨年より賃金が下がった業種は、福祉、理容・美容・エステ、営業職、事務職オフィス、技術・作業職、建設、運輸・輸送(ドライバー)、技能・専門職の8業種。その中でも、運輸・運送(ドライバー)は、2013年149,888円から2014年142,706円と一番の下がり幅で7,182円となった。
2014年平均賃金が一番高い医療194,654円と一番低い理容・美容・エステ139,622円との格差は5,5032円となる。

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【3】業種別賃金から見る最高賃金と最低賃金

2014年最高賃金の中で最も高い業種は、IT・コンピュータの370,111円で30万円代はその業種のみ。2番目に高い業種は医療の293,043円となった。

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2014年最低賃金の中で最も低い業種は、福祉の119,646円で、2011年から2014年まで11万円代の賃金となった。しかし、2013年よりも5,969円上がっており、少しづつではあるが賃金底上げの改善はみられる。また、12万円代の業種は、理容・美容・エステ、技術・作業職、運輸・輸送(ドライバー)の3業種となった。

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【4】全業種別賃金から見る時給

2014 年の全業種賃金(平均賃金・最高賃金・最低賃金・最多賃金)で一番高い業種は、2011年から2014年すべて1,000円代を超える教育となる。また、2番目に高い業種は医療となった。

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【5】求人誌にみる掲載ランキングトップ10

2014年の掲載ランキング1位は、2013年では2位だった調理師・キッチン・厨房スタッフとなった。
また、2位はホールスタッフ、3位はコンビニ店員と2013年にはトップ10に入っていない職種もランクインした。
しかし、2011年から2014年の掲載ランキングの職種をみるとあまり変化はなく、沖縄県内での飲食業やサービス業が多い現状がうかがえる。

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